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2018.8.1洗面所から異臭が…。原因は、あの最新鋭家電!?

最近の電化製品は自動運転や自動洗浄、省エネなど、機能面においてめざましい進化を遂げています。ただ、最新鋭の電化製品に対する過度な期待は、思いもよらぬトラブルにつながりかねません。今回は洗面所で起こったトラブルを事例としてご紹介。便利で快適な暮らしを実現させるうえでの、電化製品との正しい付き合い方について知っていただければと思います。

【ご相談事例】洗面所から漂う異臭の正体
  • ある日、オーナー様から「最近、洗面所から異臭がする」とのご相談がありました。調査すると配管には水漏れなどの異常はなし。不思議に思いさらに調べてみると、洗面所に設置してある「最新鋭洗濯機」が原因だと判明しました。その洗濯機はヒートリサイクル乾燥機能が搭載された機種で、乾燥時に排水ホースより温風を排出することにより、排水トラップ内の封水が乾燥してなくなっていました。封水は下水の悪臭やガスを室内に入ることを防ぐ働きがあるため、封水が空っぽになると下水の臭いが室内に上がってきてしまうのです。ただ、この洗濯機には洗濯終了後に自動で封水用の水を補充する機能が搭載されています。それなのに、なぜ封水は空っぽになっていたのでしょうか?


封水が空っぽになるのを防ぐには?

自動的に封水を補充する機能が搭載された洗濯機でも、途中で運転を停止したり、停電などの影響で電源が切れてしまった場合には、封水用の水は補充されません。そのため、オーナー様ご自身でトラップ内に水を補充する必要があります。また、排水ホースが途中で折れ曲がっていたり、勾配がついた場所に洗濯機を設置していることも、補充用の水が排水トラップまで到達しない原因になるので、洗濯機周辺の状況を日頃点検することをおすすめします。

終わりに
今回ご紹介した洗濯機だけでなく、生活家電に関するトラブルは実にさまざまです。「スチームモップをフローリング掃除に使ったら、床が痛み、ワックス剥がれてしまった」「警備会社と契約中の住まいで、留守中でも自動お掃除ロボットを作動させていたら、ロボットの動きを感知して警備会社が駆けつけてきた」などが例として挙げられます。家電を購入した際には、使用説明書をしっかり確認して適切な方法で使いましょう。
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